Hachi47835014’s diary

学校現場で考えたことを綴ります

定期テストの不正行為

 「テスト」というと今も昔も不正行為、いわゆるカンニングに注意を払わなければいけません。まず、不正行為は「誰でもする可能性がある」ということを頭の中に入れておきましょう。成績が良い生徒は不正行為などしないのではないかというとそうでもありません。周囲の人(特に保護者)から良い点数をとるのが当たり前と思われているという重圧から、行ってしまうことが考えられます。不正行為は「良い点数をとりたい」という人としては、プラスの感情から行うものです。そのため、これまでの成績、学校生活がどうであれ、全ての生徒に注意を向ける必要があります。また、不正行為は「1度してしまうと繰り返し行う」傾向があるように思います。その理由はおそらく様々で、全ては分かりません。しかし、私の考える理由の1つとしては、初めて不正行為をしたときは「今回のテストだけだから…」という気持ちが本人にあったとしても、1度したことで、その後の自分の解答に自信がもてなくなり、安心を得るために繰り返してしまうのではないかというものがあります。
 以上のことから、生徒に「1度でも不正行為をさせことは絶対にあってはならない」という気持ちでテストを迎える必要があります。具体的に次のことを行いましょう。まずは、生徒に「不正行為は信頼を失う愚かな行為である」としっかり話をしておきましょう。「テストの点数が良くなかったとしても、私は絶対に責めたりしない」などの言葉を付け加えるのも良いと思います。そして、正しいテストの受け方を徹底させましょう。机の上や中がどういう状態でなければいけないのか。どこからどこまでが口を開いてはいけないのか。事前に時間をとって説明することはもちろんですが、毎時間テストを配布する前にも、「机の上や中の状態は大丈夫ですか」などと簡単で良いので、こちらの「厳正に行う」という姿勢を見せ続けるのです。そして、テスト監督中は、生徒の様子を常に見て、採点などの業務を行わないようにしましょう。時間を見つけて少しでも採点をしたい気持ちはよく分かります。しかし、もし自分の監督中に不正行為があった場合、生徒にとって大きなマイナスになるのはもちろんですが、監督者もその生徒の指導などで時間をとられます。また、監督に専念していなかったとなれば、同僚からの信頼も失うことになるでしょう。